2015-03-02 濱口桂一郎『若者と労働』(中公新書ラクレ465)読書メモ いろいろ書き足す予定。「段落ごとに」重要な情報がある。 書かれていること メンバーシップ型の雇用が前提の社会では、大学生に専門性に基づいた「職業訓練」が期待されていない⇒かえって高校までの教育機関での「職業教育」が評価されない状況が、大学への進学へのインセンティブになっているとは考えられないか? 本の主題とは関係がないので、書かれていないこと 「就職氷河期」と団塊ジュニアの大学卒業の時期がほぼ被っている。したがって「人口ボーナス論」は安直に受け取れない。少子化の原因はこの世代の社会的・経済的な自立が社会全体として達成されなかったことに求められるかも。 現在の「さしあたっては何の役にも立たない、職業経験も知識も持たない若者」をメンバーシップ型雇用の中でどんな部署にもつけることを前提として職業レリバンスを考えるならば、「教養教育」「アクティブラーニング」が最も最適な職業レリバンスを持つことにはならないか?