やや曇り勝ちの朝。四国の上には雲が垂れ込めていたが、おそらくは五色台あたりであろうか、日の出の方角では稜線が見えていた。空気は湿っていたのか、日輪の輪郭はそれほどはっきりしていなかった。舜と初日の出を見る。典侍は母が家に戻ると、そそくさと…
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