人を見て法を説け(100文字越えたのでここに)

http://viking-neurosci.sakura.ne.jp/blog-wp/?p=3806
興味深い意見なのでブクマ。これは「自然科学」(あるいは「理系」)に限らず学問全般(たとえば「経済」「政策」など)にも通じる内容。ラザースフェルトの「ミドルマン」につながっていくのではないか。ただしこのエントリに限定して考えてみると、「どのような読者のどのような文脈を想定し、語るのか」という部分の議論がすっぽりと抜けているせいで、議論の収拾がつかなくなっているように思える。つまり「サイエンスライティング」の置かれたアフォーダンスについても考えておく必要があるのではないかと感じた。
先日、うちの5歳の子に、テスターを使って見せて「でんちに げんきがあるか しらべよんよ」と教えたのだが、例えば対象が幼稚園児ならこんな表現になるだろうし、家庭によっては「ブルーバックスは(多分、書き方が科学的にいい加減なので)家庭内では禁書だった」みたいな学者一家のようなケースもあるだろう。幅広い「読者のスペクトル」のどこにターゲットを絞るかを事前に考えておかないと、ヘンテコな水掛け論になるだろう(水掛け論ってグダグダと過ごすには楽しいけどね)。