本に関するメモ
- 作者: 加藤尚武
- 出版社/メーカー: 丸善
- 発売日: 1994/06
- メディア: 新書
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- 作者: 池谷裕二,長崎訓子
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2004/10/23
- メディア: 単行本
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- 作者: 宮本みち子
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2002/11
- メディア: 新書
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各々が意識的になって責任を持て?ムチャな。
以上は第3章「家族・親子から「若者の危機」を読む」の最初のセクションまでを読んでの感想。
若者が『社会的弱者』に転落する (新書y) 読了 オレ様化する子どもたち (中公新書ラクレ) 「第一部」「終章」読了
この2冊から出てくる結論。若年層は構造的に雇用の機会が大幅に奪われ、将来的に経済的に困窮する階層が形成されるのは目に見えているが、当事者である若者のメンタリティを考えると、彼ら自身にそのことに関する意識が芽生えることは有り得ない。「下層階級」がこれから20年程度で形成される。
そのことに対し社会は「それは勉強してこなかった(機会均等は確保したのに活用しなかった)あなたが悪い」という自己責任論を持ち出すだろう。
ここで自己責任論を出すのはおかしい。なぜなら自己責任の基礎は自由主義社会の大原則である「他者危害の原則」であり、この原則が適用されるのは「判断能力のある大人」に限られるからである。未成年は多かれ少なかれ「大人」の要素が無い(とみなされる)。
[蛇足]であるから、未成年が「人に迷惑をかけなければいいじゃないか!」と他者危害原則を持ち出したら、叱り飛ばして良い。「そんな口は、社会人になって固定給をもらって、所得税、国民年金、健康保険を自分の給料から払うようになるまで、きいてはいけない!」
- 作者: 諏訪哲二
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/03/01
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この著者が使うべきであったが使われていない単語:パターナリズム。
この単語を使わなかったせいで、説明がとても読みづらくなっているという印象を持った。
*1:加藤尚武『二十一世紀のエチカ』p.52,