ゲド戦記 5 アースシーの風

ゲド戦記 5 アースシーの風


アースシーの風」読了。すぐれた物語である。アースシーの物語の中で一番の深みに下りていっている。物語の全体を「死」の通奏低音が低く静かに流れている。偶然ではあるが、この物語を読み出して1/3ほど進んだときに、恩ある人の家族の通夜に立ち会った。その体験がさらに物語に共鳴をしていく。死の恐怖と家族への慈しみの情。そしてアースシー世界の起源の語り出し。…でも、これでいいのか?この巻のこの決着でいいのか?ここまでの4冊の物語を引き取って、このような仕舞い方をしていいのか?


ナウシカ腐海世界の起源の語り出しと同じような「クラクラする」お話であった。

風の谷のナウシカ 7

風の谷のナウシカ 7