知能機械の観察
ボクは「しゃべる」「字を書く」といったことは18歳までにほとんど誰もができることなので、それができるようになるのが早かろうが遅かろうが気にせずに、それがその子の個性なんだと考えることにしている。
…が、
…が、である…
…今日はちょっともったいぶって書きたいことが起きた。嫁の話によれば…
ワン・ツー・スリー、ワン・ツー・スリー
最近、典侍は数字の「1」「2」「3」「4」を書くことを覚えて(「5」はまだ書けないらしい)、今日も紙に書いて遊んでいたらしいのだが(図左上)、典侍の右側に典侍の母が立ち「書いてみせて」と促すと、「書いてあげる」と言うや、文字を90度回転させて母に見せるように書き出したそうだ(図左下、図右:証拠写真)。文字を書いて紙の向きを変えたのではなく、紙の向きと鉛筆を持つ姿勢はそのままで紙の右下から右上に向けて90度回転した文字を書いたのだ。
まず相手の立場に立って、相手の視線の向きを意識して、アタマの中で文字の向きを90度回転させたイメージを作って、そのイメージに沿って指先を動かしている。
再現性があるかどうかは分からない。典侍の気分次第だろう、多分。昨日は3歳8ヶ月のお誕生日だった。
[追記]こども 発達 空間 認知 回転 - Google 検索で検索をかけると次のページに行き当たった。
- http://home.hiroshima-u.ac.jp/shinsugi/themes/space.html(杉村研究室, 広島大学 大学院教育学研究科 附属幼年教育研究施設)
- 杉村 伸一郎, 空間認知の発達における感覚運動的知能と 概念的知能の関係, 認知科学 Vol.6 No.4 (Dec. 1999) COGNITIVE STUDIES Vol.6 No.4
この実験の対象になっている子供がちょうど典侍くらい。テーブルの上にアニメキャラのプレートを置いて、カバーで隠した上でテーブルごと回して、どこにあるのか当てさせるという方法のようだ。 - http://home.hiroshima-u.ac.jp/shinsugi/themes/missing.html, 日本発達心理学会第15回大会発表論文集, S145.
第15回は2004年3月。回転の発達って分かっていないこと多いみたい。 - 鈴木 周平, 『障害児医療から カルテに書かないこと27 不器用・運動が苦手な子どもと社会性』, 自立をめざして(GAKKEN特別支援教育Webマガジン) 2004年2,3月号
冒頭の告白に共感を覚える。広汎性発達障害、アスペルガー障害に不器用な子が多いという指摘。
ねじまわし
ねじ回しの作業風景。