漢字テストの不思議



感想:画面の構成や編集がうまい。テレビなどのルポルタージュ系の番組の構成をきちんと読み込んで理解しているようだ。
梓川高校は松本市から東に約10km程度のところにある高校で、ここから長野市や東京に取材に行ったようだが、お金とかどうしたのかな?アポイントとかどうしたのかな?
先生へのインタビューの画面の隅に「小」「中」「高」「県」「国」と表示が出るが、その字体が篆書体(かな?)だったりするあたりがいかにも当てこすりで芸が細かい。
漢字の書き取り教育がいわゆる「レタリング」であり、基準フォントへの忠実性のみが追求されていることがあぶりだされている。不謹慎だが、教師の言い訳がましい態度が見ていてwww。教師のインセンティブとして「上級学校の入学試験への配慮」が強く働いているところをあぶりだしているところが良かった。
「保」のフォントでは「ホ」ではなく「木」を忠実に書くことを要求しているんだね、知らんかった。
それから「龍」の右下の「三」が「二」になる心配をしていたが、はねvsとめのようなトポロジーが変化しない瑣末な部分にこだわる習慣が付くと、かえってトポロジーの変化を伴う字体の変化の方が変化の大きさとしては大きくて起こりにくいものだという感覚を失ってしまうようだ。ところで龍の右下の「三」は「テ」と書くこともある(書道をやってたりするとお目にかかることがある)。
糸偏の下を「小」と書くのは日本のフォント。中文のフォントでは「点三つ」。どっちでもいいじゃない。