ウェブアクセシビリティの実現に関してなかなか書かれていないたった一つのこと

HTMLのレベル(つまり文書そのものや JavaScript, Flash などの「コンテナ(いれもの)」としてのレベル)では

ウェブアクセシビリティガイドラインの遵守よりも先に、ページ設計の段階で「文書の構造化」をおこない、「意味・内容」と「見せ方(聞かせ方)」の分離を明快にしておくこと。
HTMLの進化そのものが文書の「意味」と「見せ方(聞かせ方)」の分離を目標にして進められていて、アクセシビリティへの配慮そのものであるのだが、このことをアクセシビリティの最初の一歩として明快に書いてある書籍、ウェブサイトは多くないように思われる。WCAGの基準を見ていると、構造化されていて当たり前、構造化は前提であるとして細かいパーツと各種の障害への対応の大枠を示しているように思われる。
HTMLをベタ打ちするにせよ、PHPなどのサーバサイド処理、JavaScriptなどのクライアント処理を設計するにせよ、一つのURLで参照されて現れるページの構造を分析し、アクセシブルなコンテンツ配置を考えなくてはならない。このステップで実行することは(多分)簡単で
構造分析をして、各コンテンツのコンテナをdivブロック化する。おのおののdivブロックは「本文」だったり、「ナビゲーション」だったりするので、divブロックの順番をアクセシビリティに配慮して決める。
ということになる。この「大枠」がなかなか書かれていないので、卒論の指導に困ったのでここにメモした。