タブレットのペン入力に関する覚書

スマートフォンタブレットに多く採用されている静電容量方式では、ペン先の位置の検出精度が悪いので、スタイラスペンのペン先の位置と書かれた筆跡の間に結構食い違いが出てしまい、1cm四方程度のサイズの漢字をうまく書けないでいる。入力が静電容量だけなので、ペン入力時の手の接触の「誤検出」はソフトウェア側で対処しなくてはならず、未対応のソフトでは手を付いた跡が残って最悪。試したハードウェアは LG Optimus G + プリンストン Jot Pro の組み合わせ。
それでも myscript calculator のv.1.1.1はそれなりに快適。
ThinkPad X201 tablet 上で PowerPoint 2010 のスライドショーのペン入力をすると、1cm四方の文字(だいたい50px四方くらい)を書いたとき、「筆跡」と「運筆の指先の感覚」がそれなりに一致する(ただしもともとの画面のサイズの1280x800で表示したとき。1024x768のプロジェクタに出して画面のサイズがネイティブからずれると、多分、位置計算のタイムラグのせいで「動作」と「表示」の間の微妙な間ができて書きにくくなる)。
ノート的な使い方をするとき、「電磁誘導」と「感圧」の切り替えができて、ペン入力で「手に反応してシートが汚れる」ことがないことは重要。
Wacom 搭載の ASUS Eee Slate B121 で初期不良や故障に見舞われるという経験もある。
Vaio DUO 11 ではスタイラスペン利用時でも手を付いた跡が結構、気になる程度につく。
…という経験をした後で「Galaxy Note 8 には Wacom のデジタイザが載っている」という記事を読むと、ペン入力に関する期待が湧いてしまう。が、イイ:モバイルに「SAMSUNG Developers Day 内に設置されたブース GALAXY Note Studio で似顔絵を描いてくださるプロ似顔絵師の方もなかなか苦戦している様子だった」とあるので、ちょっと萎えている。「故障」「運筆と筆跡のずれ」「運筆と筆跡表示のタイムラグ」がどの程度のものかは見てみたい。
かつて書いた「ぼくのかんがえた だいなぶっく」に近づいているだろうか。だとすれば、iPad では実現できなかった「べんきょうノート」になり得そうな気もする。