考え事してたんだろうなあ

僕自身は最後にパラグライダーでフライトしてから10年経ってしまっているのだが。
今日、NHKニュースで
「パラグライダー男性が宙づり 無事救助」12月10日 20時46分
というニュースが流れた。

ニュースによれば

10日午後3時50分ごろ、滋賀県竜王町綾戸で、鉄塔と鉄塔の間の高さ30メートルほどの高圧の送電線の脇にある落雷対策のワイヤーにパラグライダーの翼の部分が引っかかり、操縦していた男性が宙づりになりました
とのこと。ニュース中の現場にいた老人へのインタビューによれば
なんでこないひっかかってんねん?てゆうてたら、ふだんとんでんねんけどなあ、ちょっとかんがえごとしてたんや、とこうゆうたでなあ。
とのこと(関西人は日頃から描写的に語る習慣があるから情景が想像しやすいなあwww)。で、当時の気象条件は[http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php:title]の東近江の観測データによれば


時 降水量(mm) 気温(℃) 平均(m/s) 風向 最大瞬間(m/s) 風向 日照
15:00 0.0 10.4 1.7 北北西 3.6 北北西 10
15:10 0.0 10.2 1.7 北北西 3.3 北北西 10
15:20 0.0 10.1 1.8 北西 2.9 北西 10
15:30 0.0 9.8 1.4 北西 2.6 北北西 10
15:40 0.0 9.6 1.1 北西 3.2 北北西 10
15:50 0.0 9.5 0.4 北北西 1.5 北北東 10
16:00 0.0 9.1 0.4 北北東 1.2 北北東 10
日照時間からいうとかなり良い天気で、風速からいうと穏やかな北よりの風。とは言え、上空100m程度だとひょっとするともう少し強い定常な風が吹いていたかもしれないが、強風で流されてコントロール不能という事態は無さそう。やっぱり考え事してたら、気が付いたら目の前に送電線があああああああ、という事態だったんだろうな。
Google Map やストリートビュー竜王町近辺を見るとほとんど田んぼしかなく、トラブルが起きても稲刈りすんだ田んぼに緊急着陸するような場所はやまのようにあるから、パラグライダー愛好家のコメントの「本来はモーターパラグライダーで飛ぶべき場所ではない」という発言は、多分、技術的には「高圧線の高度で民家や学校の近くを飛ぶとトラブル対処が難しい」という意味もあるかもしれないが、むしろ倫理的に「他人の土地に緊急着陸して迷惑をかけるかもしれないから、他人の土地の上を許可なく飛ぶべきではない」「他人に迷惑をかける可能性のある遊び方はしてほしくない」という意味が強いと思う。てゆーか、この近辺で着陸を気兼ねなくできるオープンスペースってどこ?「普段飛んでる」という話だが、自分の田んぼがあるの?(パラグライダーだと河川敷のようなオープンスペースや休耕地を地主に許可をもらって着陸場に確保するんだけど。)
ともあれ死人、ケガ人ゼロで何より