誘導ブロックのレイアウト、あるいはその記号論


今春卒業したゼミ生が岡山県福祉のまちづくり条例施設整備マニュアルの中で見つけた誘導ブロックの敷設例(オリエンテーションはオリジナルから90度回転している。青線は線状ブロックの配置から想像される「設計者の想定した動線」)。図の矢印の部分に線状ブロックが無いので、図の下の歩道から来ると、左上の歩道や上の横断歩道への移動に際して混乱を招くと思われる。
線状ブロックの途切れのみならず、点状ブロックの意味混乱もありそうである。点状ブロックには「分岐」「状況変化(たとえば横断歩道の直前)」の意味を持たせるが、これらの意味を持つと思われるブロックが密集してレイアウトされていて、足でなぞる分にはどちらの意味を持たされているのか分らないのではないか。
記号論には「差異の体系」という基本的な考え方がある。大雑把には「異なる単語」が「異なる意味」を担うことで、全体の意味の体系をなすということである。ここでは「単語」が未分離なため、意味を確定することが難しいのではないか。「単語」の分離が必要である。

[追記]はてなスターを試しにクリックしたのだが、消す機能はまだつかないようだ。CSSを使って全部見せなくすることはできるようなのだが。なんか自作自演ぽいのでやだなあ。