テイラー展開
テイラー展開とは…なにかグラフ があって、そのグラフの形を の近くで多項式
のグラフでそれなりに似せようとしたときに、
, , , , ,
にしておくと結構いいよ…という話だ(多分)。「似せる」だけである。ドンピシャ同じということはまず有り得ない。じゃあ、どれだけ食い違うんだというツッコミには、
という答えが用意されている。この文を書いていて、なんとなく「円周率はおよそ3」という話を思い出したが、「円周率」で納得しない人でも、「テイラー展開」は納得している。というのも「円周率3」では見積もりが甘すぎて実用にならないのだが、「テイラー展開」は式の上では自分の好きな精度で値の見積もりを立てることを保証している…ような気にさせてくれるからだ*1。
「おおよそくらい」(Lagrange氏談)
オイラーの贈物―人類の至宝eiπ=-1を学ぶ (ちくま学芸文庫)
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もちろん、これは自分を納得させるための「説明」であって、テイラーさんをはじめとするこの式を見出した人々のキモチと同じかどうかは知らない。