池田信夫Blogの品質管理

1.まず個人への反論の域を越えているのではないかという点

池田信夫Blogにおいて次の2件の投稿がBlog管理者自身の手によって行われている。

ttp://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/fd6f41ee4f521ae5adf73b7980c8a26d⇒http://s01.megalodon.jp/2007-1119-0057-43/blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/fd6f41ee4f521ae5adf73b7980c8a26d(リンク先はりかえ 2008.1.31) より引用


技術者の既得権意識 (池田信夫)

2007-11-14 16:18:05

私の経験では、技術者はコスト意識なしに「いいもの」を追求する傾向が強く、既得権意識が強い。そして今回のように外部から批判されると、「素人が何をいうか」と脊髄反射する。この短い記事にたくさん集まった「はてな」のネットイナゴの反応が、それを典型的に示しています。

中でもお笑いなのは、arakik10というイナゴで、この牧野氏のサイトを引用しながら、「科学計算とWebサーバか何かを同列にイメージしている愚論」と書いている。このarakik10こと荒木圭典は、岡山理科大学の知能機械工学科の助教授で、どうせスパコンがらみの補助金で食ってるんでしょう。匿名のつもりでも、頭隠して尻隠さずで、グーグルで調べれば身元はすぐわかる。文献を引用する前に中身ぐらい読め。

ttp://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/fbfaca6dfadef82fccf2c9349c12ae91⇒http://s01.megalodon.jp/2007-1119-0101-53/blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/fbfaca6dfadef82fccf2c9349c12ae91(リンク張替え 2008.1.31) より引用


(*)匿名のつもりでも、きのうの記事について自分のコメントを否定するサイトにリンクを張った荒木圭典のような間抜けもいる。こういうイナゴの実名は、わかり次第、今後も公表する。

以上の2件は批判的な意見に対する反論、批判の域を越えて中傷に相当しかねない。私自身が残念に思うことは、以前より「ネットイナゴ」に対して批判的な態度をとっておられるはずの氏が、自ら「イナゴ」以下の行為に走ったことである。

これについては事態の改善が見られない限り、名誉毀損による告訴の検討に入らねばならないと考えている。

2.自らの主張を押し通すために事実を枉げる

私は「匿名のつもり」は全く無い。これは氏のブログのコメント欄に2度に渡って書き込み、掲載もされた(つまり氏は私のコメントを無視したわけではない)。しかしながら、「匿名のつもり」の部分に対し、事実誤認があったとの訂正がこのエントリをあげた時点で無い(つまり私の訴えは無視されたわけだ)。

当該エントリにおいて私の名前を掲載した趣旨がいまひとつ分からない。というのも、氏が取り上げた人物が趣旨にそぐわない人であるとしか思えないからだ。(そもそもGoogle検索で「arakik10」と検索を掛ければ「あらきけいすけの雑記帳」がトップに来る。同じような事態が、例えば「finalvent」で起こりえようか?*1 )

この節で問題にしたいことは個人名を特定したかどうかではなく、また「個別エントリの内容」の問題でもなく、事実誤認に対する「著者の態度」の問題である。事実誤認の指摘がその当人からあっても、このエントリを上げる時点に至るまで訂正をしていない。

この態度が継続するようであれば、氏は間違いの指摘があっても訂正をしない人であるし、自らの立論の趣旨を固持するためには、たとえ被害者本人の証言であっても無視する人であると見なさざるを得ない。

問題なのは、これが経済政策などの問題のような、ひとつの事実に対する多様な解釈と提言があり得るタイプの問題ではなく、あきらかに名指しされた「被害者」の意思を無視してまで継続されている「事実」の捏造であることである。しかもそれが書籍のような訂正のしにくいメディアではなく、ブログという編集、訂正の容易なメディア上で公然と行われている。

このような例がある以上、氏の「経済」「歴史」等の議論においても、自らの論旨に都合のよいような捏造がなされているおそれを読者はいくばくか想定して読む必要があるのではないか。当然のことながら、氏の著書においても同様のことが行われてきたおそれを想定せざるを得ないだろう。

3.結論

以上の2件を鑑みるに、gooブログの品質を落とすものがあるとすれば、名誉毀損にあたりかねない記載を自ら投稿する池田氏自身であり、これは(私のような下卑た者はともかく)他のgooブログの利用者、また管理をしているNTTレゾナントに対して失礼(あるいは迷惑)なのではないか。

またこのように自分の都合の良い様に事実を捩じ曲げて訂正することをしないのは、(私のような下卑た者はともかく)池田信夫Blogを信頼し愛読している読者に対して失礼である以上に、読者に対する裏切り行為なのではないか。

本エントリの読者のみなさまへ

上記、池田信夫Blogの2エントリのコメント欄を含めた保存、記録をお願いします。

2007.11.23追記

みなさま、コメントありがとうございます。ひとつひとつにお答えしてはおりませんが、みなさまのご意見は私に力を与えて下さっています。一人で突っ張り通す覚悟を決めて始めたこととは言え、やはりみなさまの応援を頂くと元気が沸いてくるものですし、みなさまのお知恵をお貸しいただけるのは有難いものです。

さて、今回の件についてある方より「言論と表現でもって活動している人が提訴すると、「議論を放棄した」と(読者から)評価される可能性もある(だから裁判と対抗言論のどちらが良いか一概に言えない)」というコメントをしばらく前にメールでいただきました。いましばらく「対抗言論」でいきます。(ただ「裁判」戦略に切り替えた場合でも状況はさらにこちらに有利になっているのではないかと思います。勘違いかもしれないけれど。)

それから m-bird さまへ。ジジ臭い説教で申し訳ないのですが、「人間」のような小さいものを相手にケンカを吹っかけるような詰まらないことはして欲しくない。どうせケンカを吹っかけるなら「世界」を相手にして、「世界」の中に自分の領土を切り取りに行くような、そんなことをして欲しい。

今回、ボクが「人間」を相手にしているのは、2001年9月から継続しているボクのささやかなウェブ上の活動に対するささやかなプライドと、ウェブ上の言論の場のあるべき一線を守りたいがためだ。なにがしかの意味で「世界」のためって思わなきゃやってられない。

できれば、こんな捩れた形ではなく、ストレートに「世界」の方を向いてほしいな。

2007.11.26追記

2007年11月23日7時30分に次の内容でコメントを「gooブログの品質管理」エントリに書き送った(日付、時刻は送信直前にとっておいたスクリーンショットの時刻を使っている):

まず削除要求には応じられません。それは私があなたの立論を批判したからであって、あなたが私に向かって投げたような「ネットイナゴ」「間抜け」といった人格への直接の言及ではないからです。もし削除すれば双方のブログの読者に「正当な議論による批判にたいする言論封殺の圧力に屈した」という印象を与えるでしょう。それは世間に与える印象からしても、お互いにとって得策とは言えないのではないでしょうか。

とは言え「愚論」という評言は私としても行き過ぎであったと反省しております。ここに謝罪を表明します。ブックマークの文言を修正しておりますのでご高覧下さい。本コメントの「名前」にリンクを張っております。

ところで「匿名のつもり」の事実誤認訂正についての回答を頂いておりません。あなたの「匿名」の定義は11月22日付のコメントで判明し、正直ビックリしております。そこで妥協案を提案します。次の文言が本文末尾に追加されれば、わたくしはグウの音も出ないでしょう。

(文例)私はブログのid名が氏名のローマ字表記となっていないものは全部、匿名であると見なしている。したがって小倉秀夫弁護士のブログ http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/ も当然「匿名ブログ」とみなしている。

そして、これに少し先行する時刻に、このコメント投稿に対応するように、はてなブックマークの文言を少し書き換えた。しかし、26日6時の段階でこのコメントは掲載されていない。送信がうまくいっていないという可能性もゼロではないので、26日6時20分頃にもう一度コメントの送信を試みた。

2007.11.28追記

一ウォッチャーさまがご指摘になった箇所を確認した。このコメントが「gooブログの品質管理」エントリではなく、「コンピュータの「戦艦大和」はもういらない」エントリに掲載されていたので、ご指摘があるまで気づかなかった。日付が23日なのだが、気づいていたとしても26日の段階での再投稿は一応したであろう。
ttp://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/fd6f41ee4f521ae5adf73b7980c8a26d⇒http://s01.megalodon.jp/2007-1119-0057-43/blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/fd6f41ee4f521ae5adf73b7980c8a26d(リンク張替え 2008.1.31) より引用


グリッド・コンピューティング (池田信夫)

2007-11-23 09:50:43

Cluster computerもgrid computerに含まれます。

http://en.wikipedia.org/wiki/Grid_computing

なお、あらき氏の件は終わり。彼が削除しないかぎり、いくら議論しても無駄です。

なお次の匿名氏のコメントが掲載されている。

Unknown (通りすがり)

2007-11-28 02:07:12

「愚論」という記述は削除されたようですよ。
http://b.hatena.ne.jp/arakik10/20071114#bookmark-6489320
しかし、上記の実名を挙げた2件の記載内容は掲載されたままである。コメント欄でのやりとりのフェーズは終わったようだ。4時40分頃の時点での両エントリをIE6の「名前を付けて保存(A)」を用いて手許のPCに保存した。

2007.12.9追記

http://d.hatena.ne.jp/arakik10/20071115 の第2段落の冒頭の文章を次のように書き換えた:

ぼくが問題があると考える部分は「目的さえ決まれば、汎用CPUをつなげば速度はいくらでも上がる。」の部分。
ある程度まとまった時間が欲しいのだが…。愚痴っても仕方がないけどね。

*1:finalvent様、妙なところで引き合いに出して申し訳ありません。