『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』を読み始める

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

加藤, 『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』, (2010, 朝日出版社)を購入して読み始めた。冒頭の次の文に強く惹かれたのもある(「はじめに」の部分を立ち読みするだけでも価値はあるかもしれない):
…、国民の正当な要求を実現しうるシステムが機能不全に陥ると、国民に、本来見てはならない夢を擬似的に見せることで国民の支持を獲得しようとする政治勢力が現れないとも限らないとの危惧であり教訓です。(上掲書 p.5 はじめに)
2007年の年末に少人数の中高生を対象にして行われた5日間の講義の記録だそうだ*1
民主党が政権をとって、経済政策、外交でちぐはぐな状態が起きてしまい、公務員が義憤にかられて(?)内部資料を勝手に流出させたりとか*2政党政治による国の運営が弱体化しているので、これによく似ていると思われる時代*3についての専門家のレビューが読めるのはありがたい。

*1:まだ「リーマンショック」も「民主党政権」も経験する前である。

*2:これが国民からの正式な開示請求の結果なら、支持したかもしれないが、今回の件は社会人がやってはいけないただの規則破りである。

*3:五一五事件では世論が将校を支持したという話をあらきは聞いたことがあったのだが、委細、詳細は知らずにいる。