備中典侍日記:典侍と生と死について語る

先日のこと、家族揃って買い物に出た帰りに車の中で典侍が言うには


「むかしは しんだら つちに うめよったけど、いまは ちがうよ はこのなかに はいっとる」

と言い出す。
どこで土葬の知識を手に入れたのかはわからない。火葬の知識は絵本『蛍の墓』で仕入れていたはず。
しばらく前に裏手の家のおじいちゃんが急死して、そのお参りかなにかのときに骨壷の入った木箱を見ていたのであろう。典侍にとっては葬儀の初体験となったようだ。



典侍が しんだら ずうっと ねよんよ」
「死ぬのは、寝るのとは違うんだよ。もう二度と起きてこない。
典侍が結婚して子供ができて、ひーばーちゃんみたいなばーちゃんになってから死ぬんだよ。」



そういえばちょっと前に羽化に失敗したクマゼミの「せみこちゃん」を「飼って」いたが、それが死んだときにお墓を作ってあげたらしい。

落ち、まとめのようなものは無い。
4歳のときの記録として…。