3項間漸化式
固有値が重解(これを固有値が縮退しているという)の場合
例として を考える。
全体をで割り算して整理すると、 (ここで )となる。これより である。この式を再帰的に代入していくと
この両辺にを掛け算して となる。
2×2行列のn乗への応用を2×2行列のn乗(固有値が重解の場合) - あらきけいすけの雑記帳に記した。
行列を用いて解く[2009.8.2]
漸化式は行列を用いて書くと次のようになる:この行列をAと置くとAの固有値λはλ=αの重解である。その一般左固有ベクトルを求めよう。まず固有ベクトルはよりである。次の一般固有ベクトルは連立一次方程式の解である。これよりであるから、解は (tは任意の実数)である。tのかかっている項はと平行なので t=0 の場合を一般左固有ベクトルにとる*1。これよりJordan標準形への変形は次のように与えられる:
*1:この部分はt=1を代入したものをとしてもよい。