分数関数の積分の方針の立て方:1/(1+x2), 1/(1-x2)の積分

積分

\displaystyle\int\frac{dx}{1+x^2}の計算ではx=\tan\thetaと置く

と解ける*1(計算の続きはここ)。その一方で積分

\displaystyle\int\frac{dx}{1-x^2}の計算では\displaystyle\frac{1}{2}\int\left(\frac{1}{1-x}+\frac{1}{1+x}\right)dxと部分分数展開をする

と解ける(計算の続きはここ)
ここでは置換はしない。「知るか!」と言いたくなる*2。使い分けの基準は

分母=0の解が実数ならば部分分数展開、複素数ならばx=\tan\theta

\displaystyle\frac{1}{1-x^4}みたいに実数と複素数の解が混ざってたらどうするんだ…ということについてはいずれ書く(だろう)書いてみた

*1:ただし高校では昔から逆三角関数は教えないので、試験では不定積分は出せない。

*2:知らなかったら解けないだけだが。